日本三不動 秘仏 黄不動尊、お出まし
今秋、三井寺のお隣にある大津市歴史博物館では、開館20周年を迎え、記念企画展「大津・国宝への旅」が開催されます。
美しい琵琶湖の風光に恵まれた大津の地は、古代より天智天皇によって大津京が営まれるなど長い歴史と文化を有し、世界文化遺産・比叡山延暦寺をはじめ西教寺、石山寺、三井寺など全国屈指の名刹を擁し、京都、奈良と並ぶ仏教文化の中心地として貴重な文化遺産を今日に伝えてきました。この展覧会では、大津市ならではの国宝35点、重要文化財55点をはじめ大津ゆかりの名宝150点余が一堂に展示されます。
三井寺からは、わが国の秘仏中の秘仏、日本三不動の一つ、国宝・金色不動明王画像(黄不動尊)、肖像彫刻の白眉と称される当山開祖・智証大師円珍の遺骨を納めた国宝・智証大師像(御骨大師)など県内初公開の文化財をはじめ国宝12点、重要文化財8点などが出陳されます。いずれも日頃は寺内においても拝観できない秘仏、秘宝ばかりです。
古都・大津の歴史と文化の真髄に迫る画期的な展覧会ですので、このまたとない機会を逃すことなく博物館を訪れられてはいかがでしょう。