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親鸞聖人750回大遠忌と三井寺

 平成23年(2011)は、親鸞聖人750回忌の「大遠忌」の年に当たります。
 当山と浄土真宗の間には浅からぬご縁があり、山内の西国第十四番札所観音堂には、「親鸞聖人像」と「蓮如上人像」、並びに「蓮如上人縫いの名号」の御軸が大切に安置されています。
 当山ではこの勝縁に際し、親鸞聖人の徳を讃え、浄土真宗と当山のご縁を広く知って頂く機縁にしたいと思っています。

蓮如上人と縫いの名号

蓮如上人縫いの名号

 寛正6年(1465)正月、比叡山の僧兵が大谷本願寺を焼き討ちしたとき、蓮如上人は難を逃れて、親鸞聖人御真影の御像とともに、上人の叔父である長命阿闍梨の住持する三井寺万徳院に移られました。このとき、上人は自身の法衣の袖を解いて七日七夜をかけて「南無阿弥陀仏」の名号を刺繍されました。これを「蓮如上人縫いの名号」と呼んでいます。



親鸞聖人御真影の御像と蓮如上人の御像

 三井寺は苦難に遭われた蓮如上人に同情して、三井寺山内にある近松寺内の一寺を上人に贈りました。この寺が浄土真宗で最初の別院となった大津の「近松御坊」です。この後「山科御坊」ができて、蓮如上人は親鸞聖人御真影の御像とともにそこへ移り、お礼として、親鸞聖人の御像とご自身の御像を新たに自作して三井寺へ納められました。
 現在でもこの二体の御像と南無阿弥陀仏の御名号は、西国第十四番札所の観音堂に祀られています。

親鸞聖人像  蓮如上人像

参考    「大津市史」
参考文献 「浄土真宗中興の祖・蓮如上人と、三井寺の出会い



拝観 「親鸞聖人像」・「蓮如上人像」・「縫いの名号」全て拝観可能
拝観時間 8:00〜17:00
場所 西国第十四番札所観音堂
料金

入山料  大人500円 中高生300円 小学生200円
※「親鸞聖人像」・「蓮如上人像」・「縫いの名号」の拝観は無料。

問い合わせ先 三井寺事務所 TEL:077-522-2238  FAX:077-522-2238



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