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金色不動明王画像(黄不動尊)
・国宝 平安時代 九世紀
・絹本著色 縦178.2cm 横72.1cm


三井寺の黄不動は日本三不動の一つに数えられています。
三善清行撰の「天台宗延暦寺座主円珍伝」によると、 承和五年(838)冬、山中にて修行中の円珍の目前に「魁偉奇妙(かいいきみょう)」な「金人(きんじん)」が出現し、 円珍は直ちに画工に命じて写し取らせたといわれています。
これにちなむ黄不動画像はいくつか伝えられていますが、 三井寺の最古本はその原本とされています。

特徴
胸に条帛(じょうはく)を着けず、天を向く二牙を持ち両目をカッと見開く図像は、 まったく儀軌にあてはまらないものです。
隆起した筋肉質の体といい、足下に何も踏まない構想といい、 いかにも虚空示現の伝説にふさわしいものです。
金色不動明王画像(黄不動尊)
弘化四年(1847)に冷泉為恭が原本を忠実に模写したもの。
※実際の金色不動明王画像とは異なります。





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