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伝燈大法師位位記（綾本　中務位記）
・国宝　平安時代（九世紀）
・綾本墨書　一巻　29.2×53.0cm

嘉祥二年（849）六月二十二日付けで、大師が伝燈大法師の位を授かった位記です。

本書は薄茶地菱形文の綾裂に書かれたことから「綾本位記」、あるいは署名者が中務卿時康親王以下であることから「中務位記」とも呼ばれます。

嘉祥四年（851）七月、大師は京都を発ち、入唐求法の旅に出発しますが、本位記はその折に携行されました。綾裂といい、堂々とした書風など彼地の人々を感嘆せしめたといわれ、わが国の高い文化水準を示して余りある貴重な資料です。

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