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園城寺境内古図
・重要文化財　鎌倉時代　十四世紀
・紙本著色　五幅　各縦154.1cm　横95.4cm

本図は「北院」・「中院」・「南院」・「三別所」・「如意寺」を描いた五幅対の境内絵図です。「寺門伝記補録」等を勘案して、鎌倉末期の寺観を描いたことが知られ、中世園城寺の伽藍配置を示す貴重な資料です。

堂社は一つの方向から斜影視して立体的に捉えられています。謹直な細線を主体とする堂塔描写は極めて緻密で、瓦や築地の薄墨など質感表現にも長けています。

左：南院　右：北院

中院

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