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不動明王二童子像(ふどうみょうおうにどうじぞう)
・重要文化財 鎌倉時代 十四世紀
・絹本著色 縦105.1cm 横56.5cm


高い瑟々座(しつしつざ)に坐す不動明王を中心に、その下方左右に 矜伽羅(こんがら)、制た伽(せいたか)を配した三尊形式の画像です。

不動は青黒色の肉身とし、右手に剣、左手に羂索(けんさく)を持ち、 顔は左目を細め、上下牙をむきだす醜悪な表情を示し、 髪は巻毛で弁髪を左耳前に垂らしています。 頭髪や装身具に金泥を多用するなど時代的な特色をよく示しています。

不動をつつむ火炎は無明からくる衆生の煩悩を焼き尽くし、 外の諸々の魔障を粉砕して行動を守護することを意味しています。

二童子は不動の化身で、 矜伽羅は向かって右側に合掌して従う白身の童子で、 不動の慈悲の化現なるが故に小心随順といわれています。

制た伽は向かって左側の赤身で杖を持つ童子で、 不動の方便としての悪性者です。

この二童子の軽妙な姿や表情に筆者の工夫が感じられ、 まとまりのよい不動画の優品となっています。
不動明王二童子像





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