うなぎの湯葉巻
うなぎの湯葉巻と山蕗の煮物
夏場は、どうしても体力の低下や食欲の減退感は否めない。
高温多湿のこの梅雨どきから初夏にかけて、うなぎでも食べて英気を養おうと、
寺でもありとあらゆる知恵が絞られた。
今日ご紹介するのは、豆腐とくわいで出来たうなぎの白身を、
白焼のまま湯葉で巻込み、煮込んだものである。
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材料は左から湯葉と 焼き海苔とくわいと豆腐 |
(1) 準備するのは豆腐、くわい、湯葉、半分に切った焼海苔。
まず、うなぎの白身を作る。前日から水を切っておいた豆腐とくわいを擦りおろし、すり鉢でよくかき交ぜる。
そこに塩、うまみ調味料、生姜のしぼり汁を入れる。
半分に切った焼海苔の上に擦りおろされた白身を万遍なく塗りつける。
焼き海苔にくわいと豆腐でできた具をのせる
(2) 天ぷら鍋に植物油を入れ、
適度な温度に上がったら海苔面を下にして狐色になるまでこんがり揚げる。
揚がったうなぎの白焼きを半分に切り、湯葉を巻く。ちょうど、巻寿司を作る要領だ。
海苔面を下にして揚げる |
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狐色にこんがり揚げる |
水にもどした湯葉を巻く |
(3) 次にカップ2杯の昆布だしに酒5、
ミリン2、薄口醤油1の割合で作った煮汁を用意し、その中で5分ほど煮立てる。
箸で焦げつかないよう、又全体に味が滲みるように動かし火を止める。一口大に切り分け、皿に盛る。
適当な大きさに切り分ける |
煮汁にひたして5分ほど煮る |
(4) 次に季節の付け合せを用意する。今回は山蕗の煮物。
山蕗はよく洗い、重曹を加えた水に一晩浸してアクを抜く。
次に10分ほどゆがく。皮を剥き、適当な大きさに切る。
鍋に薄口醤油1、酒3、うまみ調味料を少々入れ、サット炒める。
蕗の色が変わりかけてくるところで火を止める。時間をあまりかけないのがコツだ。
出来上がったうなぎの湯葉巻のそばに盛りつけ、木の芽をのせて完成である。
山蕗は十分にあくを抜き、 サッと炒める |
香り高い山蕗の付け合わせの 出来上がり |
(5) 熱々をいただくと、うなぎの肉汁のような香味が口中に広がる。
蒲焼とはひと味違った趣をもつ絶品である。ぜひお試しください。
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