かれいの唐揚げ
カラッと揚がった、かれいの唐揚げ
精進料理の材料のほとんどは豆腐である。今回ご紹介する料理はその代表選手、
豆腐と高野豆腐を使った、栄養価が高く見た目にも美しい「かれいの唐揚げ」を作っていただく。
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左から寿司巻用昆布、 高野豆腐、豆腐 |
(1) 豆腐半丁、高野豆腐一個をすり鉢で擦る。そこに、水とうま味調味料を加え、
耳たぶほどの柔らかさになるまで時間をかけて擦る。今回は昆布を使い、それに塩分があるため、塩は入れない。
豆腐と高野豆腐を すり鉢でよく擦る
(2) 市販の寿司巻用昆布を用意する。一枚の昆布を三等分ほどに切り、
先ほど擦った具をしゃもじでまんべんなくのせ、百八十度ほどの油で揚げる。
この時、昆布面が下になるように油の中に入れる。
まんべんなく火が通ったら裏返し、全体に狐色に揚がったら出来上がり。
かれいの切身らしく半分に切り、すだちやレモンを添え皿に盛る。
まんべんなく昆布に のせる |
昆布面を下にして 天ぷら鍋へ |
180°位の油で 揚げる |
狐色になったら 裏がえす |
本物のかれいより、パリパリと揚がり香ばしい。特に皮に見立てた昆布の塩加減が絶妙である。
骨の苦手な子供、お年寄りにはお奨めの逸品である。
同様のやり方で少し具を肉厚に盛り油で揚げ、さらに炭火で両面をあぶり、
酒と醤油とみりんで作ったタレで付け焼きすれば、さわらの照り焼きが出来る。
ひじきの含め煮
次に付け合せの「ひじきの含め煮」を作っていただく。
まず昆布でとっただし汁を用意する。ひじきはだし汁の中に煮ないで、しばらくそのまま漬けてもどす。
しばらくしてザルにひじきをあげ、そのだし汁を鍋に入れて温めながらもどしたひじき、
吉野葛、うま味調味料を入れ、かき混ぜるようにしながら、サッと煮る。
冷たくなったら仕上げに香ばしく煎った白胡麻を振る。
胡麻風味の素朴な味と、吉野葛で出来た艶とぬめりが食欲をそそる。
だし汁の中に 2〜3時間漬けておく |
だし汁で温めながら かきまぜる |
吉野葛、調味料を入れる |
ひじきの含め煮の 出来上り |
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