春の箸やすめ三品
お弁当持参で、野や山に行く絶好の季節がやってきました。
色とりどりに飾られた重箱の隅に、季節の香りが漂う一品はいかがでしょうか。
決してメインにはならないけれど、手作りの名脇役に話題が弾みます。
つくしと湯葉の酢のもの
(1) つくしの頭の部分を覆っている汚れや、
はかまのカスを取り、小さめのナベで茹でる。次に、湯葉に酒をかけ柔らかくし、短冊に切っておく。
(2) 器に大さじ一杯の白だし醤油と、二倍の水を加え、つくしと湯葉を合わせながらかき混ぜる。
(3) 食べる直前に大さじ一杯の酢を加え、
さらに形が崩れないように注意しながら、和える。湯葉の黄色とつくしの緑が春らしい色合いを奏でる。
つくしの汚れ、 はかまを取る |
2〜3分茹でる |
湯葉に酒をかけ |
酢を加え、和える |
つくしと湯葉の酢のもの
椿の花びらのテンプラ
(1) 椿の花を用意する。花びらが外れないよう注意しながら、
中央の花心を取る。ボールに、水と卵の黄身部分だけを溶き、少量の小麦粉を入れ、衣を作る。
(2) 衣はあまり固くならないように気をつけ、
椿の花びらの部分のみに衣をつける。油の温度は百八十度が適温でサッと揚げるのがコツ。
(3) あまり長時間油に入れていると、花
びらが紫色に変色してしまうので注意。パリッとした歯ごたえと、苦味と香ばしさが口中に広がり、
見た目にも華やいだ気分を演出してくれる。
注意しながら 花芯をとる |
卵と小麦粉で衣を作る |
サッと短時間揚げる |
蕗のとう味噌
(1) 蕗のとうを洗って一晩水に浸けておく。
アクを抜くため、さっとゆがく。あまり時間をかけると色が変わるので気をつける。
手で軽く絞った蕗のとうをまな板の上にのせ、赤味噌を混ぜる。
蕗のとう一に対して赤味噌三分一を加え、包丁で叩きながら混ぜる。
(2) 酒を猪口一杯ほど入れ、さらに細かくなるまで叩き、なじませる。
炊きたてのご飯にのせ、そのままいただく。甘みの中にわずかな苦味が食を進ま
す。春の息吹きを感じる、さわやかな一品である。
アクを抜くため、 水に浸ける |
2〜3分茹でる |
味噌と酒を混ぜる |
包丁で叩きながら よく混ぜる |
蕗のとう味噌
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