春の摘み草料理三品
左から、土筆と湯葉の炊き合せ。中央、土筆の天ぷら。 右、タンポポの和えもの。
タンポポの和えもの
春の野に出る野趣豊かなタンポポの和えものを作っていただく。
最初にタンポポの蕾をていねいに取る。蕾は苦くなるので、ていねいに取り除く。
葉の部分と根の部分をよく洗い、熱湯で茹でる。
色が変わる前に火を止め、水で洗いよく絞る。それを細かくきざんでおく。
次にすり鉢に白胡麻を入れ、よく擦り混ぜる。
醤油に酒を少々加え、細かくきざんだタンポポを加え、和える。
うまみ調味料で味を整えると出来上がり。
ほうれん草の和えものより、歯ざわりが明快で苦み走った味は、酒のつまみに最適である。
1. タンポポの蕾を取り、よく洗う。 |
2. サッと茹でる。 |
3. すり鉢で白胡麻を擦る。 |
|
4. 醤油、酒を入れる。 |
5. よくかきまぜる。 |
6. タンポポの和えものの出来上り。 |
土筆(つくし)と湯葉の炊き合わせ
最初に湯葉を酒に浸けておく。次に、土筆のはかまをていねいに取る。
大きくなった土筆なら坊主の部分に花粉が残っているから、
それもていねいに水で洗い流し、適当な大きさに切っておく。
酢3、熱湯7の割合で用意した鍋で土筆をサッと茹でる。
酢を入れるのは土筆の変色を防ぐためである。
次に酒に浸けておいた湯葉を適当な大きさに切り、
お湯3、濃口醤油1の割合で、これもサッと煮立てる。
煮上がった湯葉に茹で上がった土筆を加え、味がなじむようにかき混ぜる。
土筆のほのかな苦味が心地好い。
1. 土筆のはかまを取る。 |
2. 適当な大きさに切る。 |
3. 熱湯7、酢3の割合で茹でる。 |
|
4. 湯葉を適当な大きさに切る。 |
5. 醤油で煮立てる。 |
6. 土筆と混ぜ、味をととのえる。 |
土筆の天麩羅
湯葉の炊き合わせ同様、土筆のはかまをていねに取り、
水洗いするが、天麩羅には長いまま使用する。
水分を十分とった土筆に軽く小麦粉をつける。
次に天麩羅鍋に油を用意する。
土筆は細く、すぐに揚がるのであまり高温にはしない。
ごく短時間で揚がるので注意が必要である。
塩を振りかけいただくと、あざやかな春の香りがする。
いずれも手早く調理することで美味しくいただける三品である。
1. 水洗いした土筆の水分を取る。 |
2. 小麦粉をまぶせる。 |
|
3. 天ぷら油でサッと揚げる。 |
4. 土筆の天ぷらの出来上り。 |
|