焼きだいこん・蕗の香り煮
左:焼きだいこん
/ 右:蕗の香り煮 |
ダシ汁で付け合せの菜の花を煮る |
焼きだいこん
大きめの大根を用意する。皮を剥き、厚さ二センチほどに切っておく。次にねり味噌を作る。ねり味噌は半合(五勺)程の酒に、市販されているくちなしの実二〜三個を前日から漬けておく。くちなしの実を漬けることにより、色鮮やかな黄金色の酒が出来上がる。それに白味噌二百グラム、砂糖百グラムを加え弱火でゆっくり煮る。 厚手の鍋に、大根が半分ほど浸る程度に油を入れ、大根を揚げる。最初は強火で焦げ目を付け、後は中まで火が通るように弱火で十分程度揚げる。こんがり狐色の焦げ目が出来たら油を切り、作っておいたねり味噌をかけ、山椒の実などで飾りつける。 大根の田楽ほど柔らかくなく、歯ごたえが十分あり、味噌の甘さと香りが楽しめる一品である。
1.大根の皮を剥き
適当な大きさに切る。 |
2.フライパンに油を
いれて、大根を焼く。 |
3.酒にくちなしの実を
つけておく。 |
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4.白味噌を加え、 |
5.弱火でゆっくり煮る。 |
6.焼いた大根に
ねり味噌をかける |
蕗の香り煮
蕗を適当な長さに切り、塩をふりかけ、まな板の上で塩擦りする。そうすることにより、蕗の香りが際立つ。それを沸騰した湯でさっと茹でる。茹であがった蕗を水で洗い、皮を剥き三センチ位の長さに切り分ける。
次に沸騰した湯にダシの素と、薄口醤油を入れ、ダシ汁を作る。その鍋に蕗を入れ、ほんの数秒ほど煮る。煮たったら火を止め、自然に冷めるまでそのまま置いていく。
普段口にする蕗の煮物ほど柔らかくなく、歯ごたえがあり、蕗の香りが閉じ込められた逸品である。また、そのダシ汁に、ゆがいた菜の花を一緒に煮ることで、見事な付け合せなども簡単に出来る。春爛漫の香り立つ逸品である。
1.蕗を適当な大きさに切る |
2.塩を擦り込む |
3.沸騰した湯で茹でる |
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4.蕗の皮をむく |
5.薄口醤油とダシの素
で味付ける。
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6.数秒ほど煮、冷める
まで置いておく。 |
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