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中江藤樹の教え ▲日本最初の私塾、藤樹書院 四国・讃岐のうどん好きは、店でも食べるが、製麺所の片隅で打ちたての麺をゆでてもらい、醤油やつゆをかけて食す。薬味はネギ、おろしショウガ、七味唐辛子。
TV「どっちの料理ショー」にも出演した「池上」(高松市)のるみこばあさんの手打ち麺も、そう。納屋のような建物に、常連客が勝手に持ち込んだテーブルやイスを置き、セルフ・サービスでうどんを頂く。うどん玉七〇円、生卵三〇円、天ぷら一〇〇円。具は自分で勝手にとり、支払いも自己申告。自らが丸い皿に代金を入れて行く。 中江藤樹は江戸時代初期の儒者。日本陽明学の祖。近江聖人。陽明学は儒教の実践を説く(知行合一)(ちこうごういつ)。近江国高島郡小川村出身。愛媛・大洲藩士ののち、郷里に一人残した母への孝養のため、帰郷。生家で日本最初の私塾を開く。本名、与右衛門。屋敷内の藤の古木のもとで学問を教えたことから、門弟の誰いうともなく、藤樹先生と称される。
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