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グリーン・コンシューマー アフリカ最高峰キリマンジャロ(5895M)の頂に、世界の平和と環境の浄化を願う祈りの詩碑『念ずれば花開く』の文字が刻まれた童地蔵(わらべじぞう)の奉安に続き、二年後には地球上で最も深いマリアナ海溝(水深1万920M)へも同じ童地蔵が奉安されている。 発願者の杉浦祖玄師と志を同じくする随喜の有志十数名は、グアムに集う者の全員参加の条件が整わず、やむなく祖玄師と一名のみがチャーター便のヘリコプターからマリアナ海溝上空より、海中へ向け童地蔵の奉安及びお見送りをすることとなった。 六十年以上前に南の沖縄をはじめ、北マリアナ連邦のサイパン・グアム。フィリピンのルソン島・レイテ島・ミンダナオ。まだまだ多くの島々は、この世の地獄のすべてを集めたかのような過酷な現実が詰まっている。祖玄師は宇宙から地球をみつめるまなざしをもつお方。 世界唯一の原爆被爆国日本が、原子力発電所から出る核廃棄物の不法投棄など、どれ程嘆かれたことであろうか。今にして思えば五大陸の詩碑建立も、湾岸戦争も、高い山、深い海溝の底も、やむにやまれぬ祖玄師の心の高みであり深みでもあったのだろう。
(以下次号へ続く)
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