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お煎茶とのご縁 私が三井古流とのご縁をいただいたのは、祖母が師範だったからでした。母の「誰かに教えてもらったら?お道具がもったいないし。」という言葉に、「お茶ができたらかっこいいかも」という軽い気持ちで始めたのがきっかけでした。小さいお茶碗と急須。お道具ひとつひとつに素敵な名前があり置くべき場所がある。いつしか私はお煎茶の魅力に引き込まれていました。 しかし、私がお稽古を始めたのは高校生の頃。なかなか精進できずにいました。「私が生きている間に師範になってほしい。」そんな祖母の願いを叶えるためとお稽古に励みました。何度も挫折しそうになりましたが、お道具の前に座ると心が落ち着く自分がいました。宝寿院のお庭を見るたびに心が洗われ、その静寂の中でいただく一煎。その時間は仕事と家庭を持つようになった私にとって、とても大切な時間となっていました。 まだまだ未熟な私ではありますが、このご縁を大切にし、さらに精進していきたいと思います。
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