【解説】
たえまなきみずの流れをよく見れば、波浪はつねに立っている。それは念々相續して絶えることがないのであるが、その本然の姿は見ることが出来ないのである。無限に吹く風はどこから吹いてくるのか、留まることを知らない。

われわれの眼前に小さな竹の葉が風に靡くのが見える。それこそが真如実相の姿だと言うことができる。そこに、真の解脱の心を悟ることができると言うべきであろう。