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いのちを保つ

食前観

吾いま幸いに、仏祖の加護と衆生の恩恵によってこの浄き食を受く。 つつしんで食の来由を尋ねて味の濃淡を問わず、その功徳を念じて品の多少を選ばじ。「いただきます」

弁天様おさがりの丸餅を焼いて椀に入れ、梅干一粒をちぎり込んで熱い番茶を注いだ朝食の一膳。 立ち上る香ばしい湯気、冷えきった手も暖まる椀の温もりに、 頂く前から有難さにつつまれると同時に、 世界中の飢えに苦しむ人々に申しわけなく思えてくる今の日本の食の在りようにはこころが痛む。

天台大師様の観心食法(かんじんじきほう)には、生きとし生ける全ての者、食は分ち合って食すべしと。 人の命は、父母、国、衆生、仏法僧の恩や、天地自然の働き、多くの動植物の生命を断ちきって保たれる、 おかげさまのこのいのち。返しきれない尊い尊いご恩の賜もの。

食後観

吾いまこの浄き食を終りて、心ゆたかに力身に充つ。願わくばこの心身を捧げて己が業に勤しみ、 誓って四恩に報いてたてまつらん。「ごちそうさま」

遊心庵主・岡部善恵





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