|
|||
|
施 茶
四国霊場第四十三番札所、明石寺のご住職明石孝澄さまの御厚志によって、
明石寺で施茶を始めて四ヶ月が経ちました。明石寺は三井古流煎茶道初代宗匠・野井其水さまゆかりの地で、
宗匠自ら施茶をされておられました。
宗匠も言われましたように、施茶は布施利他の修行のひとつであり、
深い慈悲の心、心づくしのお茶、美味しく喫していただくという心を忘れてはいけない。
かりそめにも人にものを施すという気持ちを持ってはいけない。といつも申されておられました。
布施は聖賢悟道にいたる六波羅蜜の修行の最も重要な行であると聞いております。
その修行の第一歩が私たちの施茶の行であると心しなくてはならないと思われます。
邪気を払い和の心で一期一会の尊い時を体得したいものです。
そのような気持で愛媛分会の皆様にはこの施茶にご賛同いただいております。
それが野井宗匠のご遺徳に報いることと存じております。
三井古流煎茶道 愛媛分会 武気一壷
・「喫茶得道」一覧に戻る ・「教義の紹介」に戻る |