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寂静照明 煎茶道のお友達が、三年前に居眠り運転の車に衝突される大事故に巻き込まれ、瀕死の重傷を負いました。やっと面会が許され訪れると「寂静照明」のお心を壁に揚げてほしいと頼まれ、大きなカレンダーの裏面に書いて足元の壁に貼ってあげました。 凡そ法は和して争わず
争わざれば念動かす事無し
感情を離れ理に違せず
理に違せざれば暗き事無し
ベッドで上を向いたまま何も出来ない状態。ただ繰り返し唱える事で傷の苦しみと闘っている様子でした。事故の相手は若い男性で、再三に渡って見舞いに訪れ謝罪を繰り返し恐縮するばかり。これを見かねたお友達は「貴方に怪我が無くて敏速な救急連絡をしてもらえたお陰で私は命拾いをしたのよ」というと「そんな言葉をもらえるとは」と相手は安堵した様子。話を聞いてなんと心の広い思いやりの言葉だろう、高ぶった心も「寂静照明」のお教えによって穏やかな心を取り戻せたのではと感嘆しました。
三井古流煎茶道 大津分会 鈴木喜志子
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