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一服のお茶 家事の合間「ちょっと一服してお茶にしない?」と母に声をかけ、お茶とお菓子で会話が始まります。世間話、昔話、子供のこと等お互いに教えたり、教えられたりと、たまにはぶつかることもありますが、そのひと時を楽しんでいます。
私は、三十数年間仕事と家庭に忙しく、全速力で走って来ましたが昨年三月末退職。その生活にピリオドを打ち専業主婦となりました。相変らずの忙しさではありますが、時間の余裕より心のゆとりが出来たことに幸せを感じております。
また、母に、三井古流煎茶道のお点前には、それぞれにお心があり、そのことがすべて道理にかなっているし人間としての生き方にも繋がっているのだと得意気に話してみたり、母からは昔のあり方を通して今生きていくべき姿を教えられたりと、世代を越えての有意義な時間です。古きものと新しきものの和、それを繋げるものが「一服のお茶」ではないでしょうか。これからもお茶の心を大切に、心豊かな日々を過ごしていきたいと思っております。
三井古流煎茶道 大津分会 三上和子
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