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三井古流煎茶道師範免許授与式 昨年十一月二十七日、三井古流煎茶道師範免許の授与式が三井寺唐院潅頂堂にて行われ、三井古流煎茶道の宗家であられる長吏猊下より十一名の方に師範許状が授与されました。 これは平成九年以来、実に十四年ぶりのことで、三井古流の研鑽を重ねられた新たな師範の誕生は、大変めでたく実に喜ばしいことです。 三井古流煎茶道の今後の活動とさらなる発展に期待をよせるところです。 吾道一以貫之 習い事が長く続いたためしのない私が、お稽古を始めてからこの秋で十二年になりました。日々のお稽古を通してお煎茶の道を深めていくことの素晴らしさを実感できたのも師である服部先生とのお出会いがあったからだと実感しています。 このようなお稽古の日々の中、お心の持つ意味合いや味わい深さを知るきっかけとなったことがありました。 それは一貫点前のお稽古の時でした。一貫点前のお心「吾道一以貫之」の「一」はあなたにとって何ですか?と先生に問われ、言葉につまりしばらく考えましたが答えは見つかりませんでした。それから折に触れて、私にとっての「一」とは何かを考えるようになりましたが、結局は自分が未熟な人間だと思い知らされるばかりでした。それでも私にとっての「一」とは何かを考えることは、自分を知ることにつながり、どう生きるべきか、何をすべきかを探し求めることだと気付きました。 自分がこれから生きていく上での指針を求めるきっかけをいただいた三井古流とのご縁を大切にこれからも私の「一」を求めお稽古に精進していきたいと思います。
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