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喫茶去 私は、学生の頃から日本と海外の文化交流に大変興味がありました。仕事柄、海外の方とお話をする機会がありますが、古くから脈々と伝わる日本文化についてよく聞かれます。私は日本文化を語る上で、茶道は避けて通れないと思っていましたが、知識も経験もない私は「一度お茶くらい習ってみたいな」という軽い気持ちしか持っていませんでした。 そんな時に知人宅でお煎茶を頂き、その美味しさとおもてなしに感動しました。「こんなにお茶を美味しく入れられたらいいな」という思いから佐々木先生をご紹介頂き、三井古流煎茶道に入門することとなりました。そこで様々なことを教えて頂き、今に至っています。 私は「喫茶去」という言葉が好きです。「お茶を一服如何ですか」という程度の意味に過ぎませんが、一切の思慮分別のない無心の境地からの「喫茶去」だと思います。 亡き祖父も煎茶道を嗜んでいたということを後から知りました。私が続けてお稽古をしていることをきっと喜んでくれていると思います。三井古流煎茶道を通して、皆さんに喜んで頂き、その喜びを私自身が頂きながら日々精進して参りたいと思います。
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