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三井古流煎茶道に思い寄せて
薫風に花吹雪、とりどりの椿、長等山の新緑に迎えられ例年のように青山茶会に向かった。平成最後の四月に点心席担当で、師と共に会場へ。準備を整え客を待つ。途中でお席巡りの時間をいただいたので野点席へ赴く。桜花の下での一煎のおいしいこと。本席での感動も胸に、終日奉仕させて頂いた。 老いを感じるようになって何か新しい事を始めたいと思い、旧友の鈴木宗志先生に入門。三井古流煎茶道のお教えでわくわくしている。 わが町の安土中学校に在家より寄進された茶室(天正庵)があり、天正祭では茶会をひらく。庭は広々として水辺に古船を浮かべた池もあり、背景は観音正寺の繖山で彩られる。ここに本席、野点席を設け、掬水点前をする。亭主の御心の説明を聞いてその奥深さに感動する。若い中学生相手の指導も私達の生きがいになっている。 三井古流煎茶道の点前は、聖賢道の悟徳修行を本旨として伝承され今日に至っていると教えられる。 体を整え、心と技を磨き、笑い多い日々でありたいと願っている。
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