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出会い
三井寺という名前を初めて聞いたのは高校生の頃、この夏に五十回忌を迎えた祖母から教わりました。 その後、子育ても終わり、友人に誘われて三井古流煎茶道のお稽古を始めました。三年後に智証大師一千一百年御遠忌大法会が催され、先生とお茶仲間と一緒に参加させて頂きました。様々な行事があり夕闇が迫る頃、故吾妻流家元・吾妻徳穂氏による日本舞踊が奉納され厳粛な一時を過ごしました。 今まで三井寺の春と秋のお茶会には何度か訪れる機会がありました。今は、色々な思い出と共にお茶の味わい道を楽しむお稽古をしております。 私は十数年前から主人と始めた四国八十八ヶ所巡礼を続けています。今回、お参りをする香川県の第七十六番札所の金倉寺が智証大師御誕生の寺である事を先生からお聞きし、弘法大師と共にゆっくりお参りしていると、偶然お寺で働いているという女性と出合い「お寺の奥様が三井古流煎茶道を教えておられ、私も習っていますよ」といわれ、思いがけず話がはずみ、素敵な出会いに感激しました。私も後期高齢者に近づいてまいりましたが、体力の続く限りお遍路も続けたいと思っております。
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