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ご縁
私が三井古流煎茶道に出会ったのは、十年ほど前のこと。大阪から実家の香川に戻り、「お寺で何か活かせることが始めたいな」と思っていた矢先のことでした。当時の宗匠よりお話を伺い、ぜひ師範となってこの煎茶道を続けて残していってほしいという、あまりにも大きな期待を背負い緊張を持って始めたのを、今でもよく覚えています。そして昨年の三月二十五日、ご縁の深い智証大師の御誕生日に、ありがたくも師範の免状をいただきました。その年の五月より、まだまだ少ないですが生徒さんと共にお稽古に励んでいます。 その間、二人の息子を妊娠出産したのですが、お腹にいる子どもたちと共にお稽古に通ったこともよい思い出です。また、主人がサポートに尽くしてくれたことと、何より先生方がお忙しい中、暑い日も寒い日も、お稽古に付き合っていただけたことに感謝しています。 まだまだ新米師範。これからさらに体得すべきことが溢れています。単なる作法ではなく、お心を伴う三井古流煎茶道を愉しみ、微力ながら次の世代へ繋げていきたいと思います。
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