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![]() 梵音具(四) 梵音具の最終回としまして、今回は磬(けい)についてお話しようと思います。
御導師がご本尊と対座する位置に礼盤があります。その左右に脇机が置かれ、右の脇机に磬架(けいか)に吊り下げられた磬があります。左の脇机には塗香、焼香、柄香炉等を置きます。 御導師は法要を司るうえで、表白や誦経や真言等の節目に磬を打ち、式衆に法要の流れの変化を伝達します。 ![]() 磬はその文字が語っているように、元来は石製もしくは玉製でしたが、後に銅製になりました。製造方法は鋳型に溶かした銅を流し込んで造る鋳造と呼ばれる技法によって造られています。 その形はおおよそ弓なりに反った五角形をしています。中央に撞座を設け、柄の先に石または獣の骨を付けたもので打って音を発生させます。撞座の左右には孔雀文があしらわれているものが多いのですが、他には宝相華文、蓮華文、花鳥文、唐草文等があります。 とはいっても、その形態をイメージし難いと思いますので、当山に伝来します磬のうち、2面と磬架に吊り下げた状態を挿図として示すことにします。 T・Uとも中央に蓮弁をもった撞座を設け、左右に孔雀文を配した典型的な孔雀文磬です。 ![]() Uは鎌倉時代(13世紀)のもので、大津市指定文化財に指定されているものです。 総高13.6p、総幅23.1pを計り、Tに比べると形状にやや堅さがみられ、時代の特徴をみることができます。この2面の磬で際だった違いは、磬架に吊すための輪(鈕鐶)がTは谷に付けられていますが、Uは山に付けられていることです。 これは非常に珍しく、現在、国宝・重要文化財に指定されています33面の磬のうち、谷に鈕鐶が付けられているのは、東京国立博物館所蔵(法隆寺献納宝物)の雷神文磬と当山の孔雀文磬の2面だけです。 (梅村敏明) ![]() ・「仏教豆百科」一覧に戻る ・「教義の紹介」一覧に戻る ![]() | ![]() |
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