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盂蘭盆会

私には七月も中旬になりますと、お盆に向けてやらなければならないことがあります。それは盂蘭盆(うらぼん)の墓参の折、三井寺山内(長等山中腹)に点在していますお坊さんの墓前にお供えするお塔婆を書くことです。以前は滋野大僧正が書かれていましたが、平成十九年から私が代わって書くようになりました。大僧正もその年の十月にご逝去になり、住職を勤められた法明院墓地に歴代住職と共に安らかに永眠されています。戒名は「真如金剛院大阿遮梨大僧正敬淳大和尚」です。

ここでおわかりのように、いままで先徳のお塔婆を書いておられた大僧正が今では書かれる、つまり供養される身となられているということです。

生命(いのち)が永遠ではないことは古今東西、先史の昔より明白です。私が当山の末席に加えていただいてからでも既に五師がご逝去になり、お塔婆も書かせていただいています。大僧正のように能書家はありませんが、私なりの供養の方法として、また修行ととらえております。

先代長吏であり、私をこの道に導いて下さった師僧も平成二十一年十二月にご逝去されました。戒名は「遍照金剛院長聲職大阿遮梨大僧正俊明大和尚」と申し上げます。立派なお坊さんの戒名はなんと長いことでしょう。
三井寺では毎年八月十三日、お盆の入りの日(関東では旧暦の七月、関西では月遅れで行います)に三院墓参を行います。三院とは南院・中院・北院を示します。近世まで三井寺は三院のいわゆる行政区割りとなっていました。長吏猊下を始め一山の住職が手分けして三院に点在する先徳のお墓に誦経しご回向いたします。

そもそも盂蘭盆とはサンスクリット語の「ウランバナ」を音写したものです。お釈迦様の在世時代からインドにおいて修行僧は個々に修行していましたが、雨期になり修行活動がしづらくなると精舎に集まり、集団で修行を行うようになりました。一説にはこの時期は昆虫やは虫類などの生き物が繁殖するので、無用な殺生を避けるため、歩行を差し控えるためともいわれています。このような集団修行を安居(あんご)といいます。その安居が終わる七月十五日、修行僧に食事を供養したのがその始まりとされています。それが今日の我が国では、盆の入りの十三日に迎え火を焚き、先祖の御霊を迎え、供物を供え一緒に食事をし、懇ろに供養して祖霊を回向します。そして十六日には送り火を焚いてお浄土にお帰りいただくのです。当山でも十五日には「三界万霊」の大位牌を供えて、観音堂において盂蘭盆会法要を行います。

(梅村敏明)



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