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流れを汲みて(七猿歌より)

今より千四百年前、のちに法華経を根本所依とした日本天台の立宗と教学の源流となる、中国の高祖天台智者大師は、釈尊一代の教説、八万四千の法門を整理統合され、釈尊のご本旨は、大乗仏教を代表する法華経こそが最勝であり、「一切衆生に仏性あり」とする教説に立脚し、法華経の解説と評訳をした『妙法蓮華経文句』。微妙幽玄の教理と経題の解訳『妙法蓮華経玄義』。悟りを得るには、教理の理解のみならず、精神を統一し、法華経の真髄である諸法実相、空仮中三諦の円融の妙理を観得する為の実践観法を示された『摩訶止観』の「天台三大部」(法華三大部) を講述された。

慈恵大師様の「七猿歌」は、法華経を教え弘める僧の心得を説く『安楽行品第十四』からなるものと思えるが、この処生訓にこめられた切なるお心は、移りゆく無常の此の世。耐え忍ばねばならない娑婆世界に住む衆生が悟りを得る為、法華経の教えの根本である諸法の実相、宇宙の道理の相(すがた)を、心を鎮めて観得することを念じて詠みこまれた、慈父の如きお訓(さとし)しの歌に思えてならない。 以下次号へ続く
遊心庵主・岡部善惠




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