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グリーン・コンシューマー 数年前、京阪三条迄の路面電車の中でのひととき。何処の国からの留学生であろうか。「日本は地球の白蟻と同じ」胸をつかれるような言葉に、思わず目をつむり体中を耳にして聞きいった。 地球規模の環境汚染を憂慮している人柄を感じる。来日前から知っていた憲法九条。めざましい復興を遂げた経済大国となり、治安は勝れ、街々の道端に多く設置されている自動販売機にはビール・酒・たばこ種々の飲み物が販売されていること。銭湯の浴槽には絶え間なく湯が溢れ、飲み水もトイレに流す水も同じ水が使われ、雨水を利用する家庭は皆無に近いことまでも。「貧しい国の人びとは、日本は夢の国とばかり出稼ぎに希望を託すが、戦後、自国から大量の樹木が切り出された日本を訪れて驚いた。日本はこれ程豊かな山林を保有しながら他国の材を求め、何故に日本の魚村の漁師が魚を呼び戻す為、山に植林をしにゆかねばならないような伐採の仕方をするのか。また他国の出稼ぎの人が受け持つ仕事の中、外食産業の廃棄物処理に携わる心ある友は国の自給率をも考慮しない食べ物への姿勢に、よそ事乍ら日本の将来が案じられる」と。 (以下次号へ続く)
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