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グリーン・コンシューマー こうしている間にも消失を続けている各地の氷河。世界一広いという、シベリア森林永久凍土の氷解面積の拡大。その現状を知る人達は「温暖化」の表現にすら抵抗を感じるという。「まさに高温化だ」と。 平成八年の受講当時の資料を読み直してみると予想をはるかに越える速さで現実は迫っている。梅雨どきはまるで集中豪雨のような降り方となり、台風の数は増え、発生は九州、沖縄近く。農作物の産地は変動が巾を広げ、柑橘類や米は北の方面に移りつつある。 温暖化は、日本古有の樹木に耐え難い種類は、根張りが弱まり、土砂崩れ、崖崩れ、山くずれが各地で予想され当然の結果、河川の氾濫や汚染を招く。又、温暖と言いつつも寒暖の不順は、日本の四季のバランスを狂わせ、外来の害虫の被害もある。同時に配られた資料に、平成四年の新聞の切り抜き記事。滋賀大教授の琵琶湖に関する内容は、ズシリと納まり難い内容であった。温暖化が進めば二十年程後には、融雪水の流入が乏しく、湖の自浄作用も衰え、沈殿した有機物の分解のため、酸素不足となり、赤潮やアオコの発生で、生物や人間にも厳しい環境となる。 (以下次号へ続く)
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