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施茶好日なり
春、三井寺のお山は桜の花に包まれて、華やかな青山茶会が催されています。
やがて花から若葉の緑に輝く頃施茶が始まります。
全国各地から日々の喧噪を離れ多くの方がお寺にお越しになります。
お詣りの方、観音堂で御朱印を戴かれる人さまざまですが、
多勢の人達に出会える施茶の日が私は楽しみです。広い山内に鐘の音が響き、
静寂の中で小鳥の囀りを聞きながら一煎のお茶を差上げ、
一時を寛いでいただけたら私達施茶をしている者には一番うれしい時です。
一期一会の出会いの中にも何かに繋がっているような不思議な御縁を感じます。
施茶を通して私自身も多くの事を勉強させていただいていると思っています。
これも三井古流との出会いとお心の教えがあり施茶をさせていただいているお陰です。
これからもお心の道を学び煎茶道に日々精進して行きたいと願っております。
三井古流煎茶道 京都分会 柴田喜代子
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