支え合っていた伴侶の死を迎えた私の悲しみは、余りにも強烈なものでした。ただただ溢れる涙と無気力の中で、自分を無くしてしまいそうな暗い心は、どうすることも出来ませんでした。このままでは、駄目になってしまいそうな悲しみや心の寂しさを乗りこえて、自分を取戻そうと努力しましたが、随分時間が必要なようです。

でもお蔭さまで、じっと見守ってくれている主人に支えられ、まわりの大勢の皆様に、力づけられたり和ませていただきながら、日毎に心の立ち直りができていけることを、心から感謝しています。

三井古流煎茶道にご縁をいただき、何かと心を打たれる思いをする日々ですが、知らず知らずの間に、身に積み重ねられて来た見えない大きな力に、「生きる支え」として助けられているのではないかと気が付くとき、本当に有難いと頭の下がる思いです。

今、生かされている自分を大事にしながら、今日一日を感謝し、前向きに力いっぱい生きて行こうとしみじみ思いながら、手を合わせております。

三井古流煎茶道　大津分会　滝田章子