三井寺＞教義の紹介＞喫茶得道＞三井古流煎茶道を学んで

　久し振りに九月の三井寺の修行場である田上不動寺大会式にお詣りさせていただきました。無病息災、家内安全をお祈りしました。ここ数年、身内に病人が続き、慌ただしい日々を過ごしたため、田上不動寺にお詣りできた事を大変ありがたく思いました。

　私が三井古流煎茶道に出会い、お点前を習い、お心の道を教わり、未熟ながらお稽古を続けてこられました事は、先生始め多くの人達に支えられたお陰と思っております。春秋のお茶会や施茶、研修等から多くのお心の道を勉強させていただいた事を、日常の生活の中に活かしていけるようにと、心がけております。煎茶道本部である宝寿院の静寂の中、水の音に耳を傾け、お庭を前にして戴く一煎は正に「煎名天理を楽しむ」の一時です。このような恵まれた環境の中で、お稽古をさせていただけ、幸せだと思います。

　最初に教わった「人みな師なり」のお訓えは、いつまでも忘れることが出来ません。定年になり時間的にも少しゆとりが出来ましたので、三井古流煎茶道のお心の深さを求め、日々精進していきたいと願っております。