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信頼と和の心 今年の春の青山茶会は私にとって特別心に残るお茶会になりました。京都分会は今迄にない人手不足になり、どうしようかと思いましたが、宗匠はじめ諸先生方の御指導をいただき、皆で心を一つに助け合い、無事にお茶会が出来ました。
宗匠が「和を以て貴しと為す」という聖徳太子さまのみ教えをいつもといていただいておりましたが、今度はそのお言葉を実感させていただきました。昨年の施茶は八月が当番になり、人手が無く田辺先生と二人になりました。暑い一日でしたが、忘れられない出会いがありました。二十年前お一人で煎茶本部の宝寿院を訪れられ、靜寂の中で頂いた一煎の味が忘れられないと、今度はご家族四人でお越し下さいました。再びお目にかかれたそのご縁をとてもうれしく感じました。今年は社中四人で施茶ができ、入口の立札を見てお茶に興味を持ったお客様がお見えになり差し上げた一煎のお茶を美味しく頂いて下さいました。靜寂の中で「日日是好日」の穏やかな一時でした。 今年の厳しい夏も過ぎ、気が付くと芒の穂が出て萩が咲き、美しい十五夜のお月見になっていました。人の道は遥か長いようで短いものなので「吾道一以貫之」のお心のように、三井古流煎茶道を支えとし、この道を続けて行きたいと思っています。 三井古流煎茶道京都分会 柴田喜代子 << 新たにお茶の心求めて | 日日是好日 >>
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