|
日日是好日 お茶をはじめて、季節の移り変わりを三井寺の色や香りで感じて過ごしているように思います。
宗年の始まりは、金堂で新年のお参りをして今年一年の健康と幸せをお祈りし、皆様と大福茶を頂き、美味しいお料理やお酒で楽しい会話を楽しみ、華やいだ気分で過ごします。春は桜の花びらが舞うなか、境内で盛大な青山茶会が開催され、春爛漫で賑やかに訪れた春の香りを感じてます。 夏は、涼やかな風の流れる煎茶道本部のある宝寿院で、心静かに止観や写経をしていると流れる汗も気持ちよく感じます。夕方からの三井寺納涼祭りはまた、昼の静けさとは変わって、三井寺音頭や江州音頭などでみんなが楽しく盆踊りで汗を流し、屋台や福引でお祭り気分も高まります。秋の紅楓茶会はまずお祖師の智証大師さまへの献茶式から始まり、真っ赤に染まった山に囲まれ、冷たく感じ始めた風が心地よく過ぎて行きます。そして年の瀬、張りつめた空気のなか響く三井の鐘で、気持ちも引き締まり新しい年が明けていきます。 時々に訪れる宝寿院の庭を見つめて時の流れを感じ、日々良い日でありますようにと思い、また一年を過ごしたいと思います。 三井古流煎茶道京都分会 大村 厚子 ・「喫茶得道」一覧に戻る ・「教義の紹介」に戻る |