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私とお煎茶 前兆は四、五年前からありましたが、体の異変を実感したのは去年、秋のお茶会の帰りでした。年が明けてお煎茶教室のメンバーから紹介された整形外科で診断を受けたのが、すべての始まりでした。 お医者さんから「これは病気なので、なる人はなるのです。今となっての治療法は手術しかありません」と告げられ、レントゲン写真を見せられて一目瞭然、「ああ、そうだったのか」と納得しました。即座に一番早い半年後の手術日を予約し、予定通り六月に入院して手術を受けました。七月末には、無事退院することができましたが、十八年余り続いた大阪への通勤生活にピリオドを打ち、九月末で退職しました。 それでも、毎月毎月お稽古日の連絡を頂き、春と秋のお茶会には、まわりの皆様にご心配をおかけしながらも参加させて頂くことができました。 これまでの人生、先ず仕事ありきで暮らしてきた私にとって、激動の一年でしたが、あのお煎茶教室の穏やかな雰囲気が、自身の生活の基調に大きな位置を占め、心の支えになっていたことにあらためて気づき、大変うれしく、また心強く思っています。 三井古流煎茶道洛生分会 松井むつ代 <<
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