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吾道一以貫之 三井寺のお煎茶とご縁を頂いたのは、二十代の時でした。今は八十歳を過ぎまして六十年の月日が流れました。あっという間に過ぎたように思います。 最近思う事は、一つの事を貫くというのは難しい事ですが、素晴らしいことです。 仏さまのお慈悲を頂き、元にもどり又続けていける事の喜びをつくづく感じています。私一人では出来ませんが周りの方々のお力を頂きつつ、これから先の余生を自然なかたちを保ちながら皆様と一緒にお茶のお稽古が出来れば、これ程幸せな事はないと思います。 小さなお茶碗の中のお茶、心の中で美味しさを味わえば、その一時は何とも言い難い喜びです。一服のお茶のありがたみを大切に、余生を送りたいと思っております。 三井古流煎茶道 大津分会 尾本智恵子 ・「喫茶得道」一覧に戻る ・「教義の紹介」に戻る |