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三井古流と出会って 春は長等の桜に包まれ三井の名鐘の響く中いただく青山茶会の一煎、秋は紅葉を眺め水の音を聞きながらいただく紅楓茶会の一煎、施茶では、折々に出会う方々との会話からも多くの事柄を学ばせていただきました。一期一会の出会いと別れ、年を重ねるにつれいっそう深く感じます。 歳月の経つのは早いもので、三井寺さんと御縁をいただきはや四十年余り。岡崎先生のお宅にお伺いして、お煎茶のお道具の前に座り、初めて三井古流に出会いました。お茶会や施茶など諸々の行事に参加し、少しづつお心の深さを教えていただきました。その間、多くの人達に出会い支えられ、未熟ながらも煎茶の道を続けてくることができたのだと感謝しています。 今年は特に暑い夏でしたが、観音堂での夏期研修のあと千日会法要にもお参りができ、心安らかな一時を過ごすことができました。煎茗楽天理のお心に天地の道理を学び、お茶を味わい楽しみ、悟得の道を求めて日々是好日の心で、長く三井古流煎茶道に精進してまいりたいと思います。 三井古流煎茶道 大津分会 柴田 宗喜 ・「喫茶得道」一覧に戻る ・「教義の紹介」に戻る |