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お煎茶 お茶、お抹茶、お煎茶、お茶の名前では聞くけれど、そんな茶道があるとは知らず。戦後生まれの私の家族は皆で生活するのが精一杯の日々、心のゆとりなどあろうはずなく、ふと気づくと残りの人生の方が短い。縁あってこの道に入らせていただき、優しい先生に恵まれ、「覚えなくても良いですよ。次も無で来て下さいネ」と正直に無になって正座をする回数を重ねるたびに体が少しずつ覚えている。 四季折々の世界を茶具敷に乗せ、静かな心で正座をする。日常では言わなくて良い事を言い、聞かないといけない事を聞かず、外の音が気になって仕方がない。自分自身と向きあい無になる事も必要だと思う。心の豊かさは、人を穏やかにさせる。私もそう願うが、これが難しい。幸いにも良き友に恵まれ、皆笑顔が美しい。若い人たちとの会話も嬉しい。一期一会を大切に楽しみながら自分らしく過ごしたい。
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