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お稽古を続けて 就職して間もない頃、職場の先輩に誘われたのがお煎茶との出会いでした。はじめの頃は、お道具の扱いに慣れることやお点前の順番を追うのに夢中でした。同じ茶葉でもお点前のたびに味がちがい、どうしたらおいしく煎れられるかゲーム感覚で入れていたように思います。 あれから三十年、結婚、子育てにお稽古を中断していた時期もありましたが、またご縁あって、お茶を続けていることに自分でもビックリです。 あわただしい日常から抜け出し、お道具の前に座ると心が落ちつきます。若い頃とは違って時間がゆ っくり流れているように感じられ、今では自分を見つめる大事な時間になっています。ひとつのこととはいえ、こんなにも長く「継続」できるものに出会えたことに幸せを感じつつ、日常でも私がいれたお茶はおいしいと言ってもらえるよう三井古流煎茶のお稽古を精進していきたいと思っています。
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