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お煎茶と共に お煎茶のお稽古も三十年余りとなり、人生の半分以上をお茶と共に過ごしてきたことになりました。幼い子供たちを残して夫が旅立ち、一人でどのように生きていくか迷っていた頃、お煎茶を始めませんかと、職場の先輩に勧められ、いまでは私の生活の一部としてきたように思われます。
三井古流のお点前にはそれぞれに素晴らしいお心がありますが、特に私が結婚式で色紙等に書かせていただく「掬水月在手 弄花香満衣」このお心のように自分の幸せは自分の手で、そして周りも幸せにと言う思いをこめております。 また、昨年仕事を定年退職したのを機に、壺中会のお世話をさせていただいておりますが、まだまだ未熟で色々悩んでいると、九十二歳の母が「お金を出したって買えない貴重な体験だから、頑張ってやりなさい」と後押しをしてくれました。これからも宗匠や先生方にお導きいただき、微力ですが精一杯努力して頑張りたいと思っております。 三井古流煎茶道壺中会会長 藤本 秀子 ・「喫茶得道」一覧に戻る ・「教義の紹介」に戻る |